特別教室(高等教育)501実験室の通路幅両面実験台2台を配置した時の通路幅図-2.3 S字歩行と通路幅(mm)1,050~1,200図-2.2 通路広さ(mm)7501,050~1,200図-2.1 通路広さ(mm)1,5007501,5001,5001,5009,0001,5001,500※「研究所事典 第三編 研究所の計画と付加設備」(株)産業調査会 1985年8月より抜粋 スペースの取り方標準実験室の標準寸法、特に実験室の間口については、一般的に次のような付加設備と通路幅が標準とされています。間口=付加設備+通路幅1.通路幅は1400~1600mmが適切とされています。2.実験台の合理的寸法(奥行)は次の通りです。 片面実験台:750mm 両面実験台:1500mm通路幅通路幅については以前から数多くの議論がなされ、結論としては上に示したように、1400~1600mmがよいとされています。この数値は実験動作を測定・基準とした人間工学に基づいています。1人の研究者が立って作業するには450~500mmを必要とし、通路幅としては600~700mmが必要です。一般的な化学実験では、1人の実験者は両面実験台の半面と片面実験台の1面を使用するケースが多いので、1人が立って作業し、他の人が通り抜ける場合には1050~1200mmが必要となります。2人でそれぞれ両面実験台と片面実験台を使用する場合もあり、1人が座った場合は1050~1200mmが必要です(図-2.1、2.2)。これに通路幅を加えると1600~1700mmとなりますが、同じ位置で背を向けて作業することはまずないので、通路としてS字形に通行できるために1500mmあれば十分、ということになります。(図-2.3)。これらの寸法を決める場合、実際に設計図面を描いたり納入設置の時を考え、できるだけ端数をなくし、1200mm、1500mmなど多少のところは融通して決めると便利です。
元のページ ../index.html#503