平湯モデルSCENE掲載集 vol.2
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SPACE QUEST 02AWA CITY DONARI LIBRARY[上]一般のエリア/施設全体でユニバーサルデザインに配慮しており、図書館内の通路も車いすがすれ違える幅を確保。 [下左]絵本とお話のコーナー/子どものための図書館を意識し、入り口近くに児童書コーナーや読み聞かせのキッズコーナーを集約。 [下右]自主学習室/学習に集中できるよう臨席とパーティションで区切られている。イス:ビアネロ、キャレルデスク旧図書館は天井が低く、狭小で圧迫感のある空間に背の高い書架が並んでいたため、新図書館の館内は採光性が高く、開放的な空間を目指しました。そのため新たに採用したのが、背の低い書架です。児童書エリアのものは高さを1,215mmに抑えており、高い書架は館内奥の壁面に配置。入り口やカウンターから館内が見渡せることで、小さなお子様連れの親御さんも安心して見守ることができます。書架の素材は内装と合わせ、温もりが感じられる木製で統一。低いだけでなく底板が広く安定感がある台形なので耐震性にも優れ、最下段まで本が見やすくなっています。蔵書も約2万冊増えており、いずれ時期を見計らって読み聞かせなどのイベントも催していきたいと思います。さらに、旧図書館にはなかった「自習室」を新たに設け、静かな環境が得られる図書館奥に配置し、集中できる学習空間を求める学生のニーズに応えました。開館後、入室制限下でも頻繁に学生が利用してくれているのが見受けられます。図書館とつながるデッキテラスや施設周囲にはベンチもあり、豊かな自然の中で利用者が互いに語らい、やすらぐことができるようになっています。公民館の利用者は、生涯学習やサークル活動に取り組むシニア層が中心。図書館の主な利用者に想定する子育て世代や学生との世代を越えた交流も期待できます。新図書館の誕生により、旧図書館では実現できなかった子育て世代層の利用が活性化することで、市の未来を担う子どもたちがかけがえのない1冊と出会い、新図書館が未来につながる架け橋となることを願っています。阿波市立土成図書館(土成中央公民館併設)延床面積:1,432.9m2所在地:徳島県開架書庫:60,500冊施主:阿波市閉架書庫:17,270冊設計:株式会社阿波設計事務所 25SCENE103阿波市立土成図書館子育て世代が、快適に安心して利用できる図書館

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