平湯モデルSCENE掲載集 vol.2
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一方、図書館奥には新たに「調べ学習のエリア」を設け、蔵書を用いて授業ができる環境を整えました。本校では、創立者マザー・ジュリーの教育理念を生かし、体系的な教育プログラム「MJプログラム※」を展開しています。それらは単に知識の吸収を意図するものではなく、自ら学び、考える力を育むことで、将来を生きる力を培うことを目指すものです。従ってテーマも「宗教」「人権・平和」「国際理解」等、グローバル社会を生きる生徒にとって重要かつ普遍的なものです。これらの取り組みが、今後図書館を活用して行えるようになれば、書架から参考図書を探して調べ、グループでディスカッションをしたり、発表し合うといった活動につなげることができます。さらに、同じテーマで中高生が読書をして、互いに感想を述べ合うグループ学習も実施していますが、こうした活動を図書館で行うことで、さらなる教育の充実が期待できると考えます。このように「楽しみ読みのエリア」と「調べ学習のエリア」が新たにできたことで、本校が目指す理想の図書館に向けて大きく※MJプログラム/創立者、マザー・ジュリーの名にちなみ、感謝する心・学ぶ心・支え合う心・奉仕する心を育む中学校の総合学習プログラム。前進することができました。今後も生徒と本との出会いをサポートすると同時に、多様な使い方に応じられるよう資料や新しいコーナーを整え、 自ら学び、考える力を育む図書館へと進化を続けていきたいと思います。ノートルダム清心 中・高等学校所在地:広島県 施主:学校法人ノートルダム清心学園設計・施工:株式会社大林組[上]調べ学習のエリア/中高一貫校の学びを、より充実させる場となる調べ学習のエリア。書架や机など使用できる家具は旧図書館から移設し、効率的な改修を実現した。[下2点]2室に分かれていた旧図書館の様子。ノートルダム清心 中・高等学校SCENE9604学びを充実させる「調べ学習のエリア」

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