SCENE108
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05E1棟 1階 大講義室/講義デスク・イス:SCF-5105、移動イス:PWS4、移動デスク:CTN4、教師用イス:AC-601、教壇:DANそして、第3フェーズで完成した「E1棟」も、本学の教育を象徴する校舎となりました。「風に揺れるドレープ」をデザインコンセプトとした外観の持つ優しさは、女子大学のイメージにふさわしいものと感じます。1階には階高を確保した300席の大講義室が4室、2階には180席の中講義室が6室あり、これら全てが吹き抜けを囲んで配置されています。学生が出入りする1階から2階の中央に設置された大階段とエスカレーターのあるホールも温もりと清潔感にあふれ、他の校舎とイメージを共有しています。白い家具が目立つのもそのイメージに貢献しているのでしょう。視覚的な印象は精神的な影響力もあり、その場の過ごし方に応じて快適さや緊張をもたらせてくれます。その他、E1棟には学生の作品や制作物を展示するギャラリースペース、本や雑誌、文具、食品を豊富に取り揃えたキャンパスショップも設置され、学生から好評を得ています。また、3~5階には国際情報学部と人間科学部が使用する実習室や演習室、大学院関係施設が配置され、グループワークやプレゼンテーションなど多様な学びの形態に対応できます。2020年から続くコロナ禍は、学びの環境を大きく変え、特に大講義室の使用の制限は、学生に影響を及ぼしています。その点、フレキシブルな対応が可能な教室は活用頻度も高まり、可動式の机・イスにより、授業はもとより教員のミーティングなどにも有効活用が図られています。講義用のテーブルは天板がフラップでき、キャスターで自在に動かせるので、高校では天板に展示物を貼って展示ボードに活用したという話もあるほどでE1棟 外観す。ICTの活用は言うに及ばず、人間の創意工夫は厳しい環境をプラスに転じる力があることを改めて知る機会となりました。KMP21の完了を経て2022年3月、新設した看護学部専用の新校舎「W5棟」が完成しました。薬学部に続き、看護学部が開設されたことで、社会に貢献する人材のさらなる輩出が可能となります。看護学部の新校舎には座学はもちろん実践力を修得する実習室も充実しており、外国籍の医師免許を持つ教員も含め、本学らしい国際色豊かな環境のもと、グローバルに活躍できる看護職の育成を目指します。2019年に創立130周年を迎えた金城学院は、歴史を通して良家の子女が通うお嬢様学校というイメージが醸成され、それがブランドのように語られてきました。しかし、私も金城学院のSPACE QUEST 01KINJO GAKUIN UNIVERSITY整備された環境のもと、女性リーダーの育成へ

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