SCENE114
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08片桐 俊幸 氏Katagiri Toshiyuki志津野 真武 氏Shizuno Naotake髙橋 直也 氏Takahashi Naoya[上]1号館 1階 学生ホール/イス:プロほか、テーブル、カウンターテーブル、プランターボックス、人工観葉植物 [下]4号館 2階 エレベーターホール/テーブル、カウンターテーブル、スチール書架所在地:東京都施主:学校法人東海大学東海大学 学長室(施設設備担当) 課長東海大学 学長室(施設設備担当) 係長東海大学 学長室(施設設備担当)施設のリニューアルを担当した職員にとっても、ラーニングコモンズによって低下しがちだった滞留率が向上したことは大きな収穫です。さらに、各フロアにも気軽に利用できる開放的なオープンスペースを設け、書架を設置して読書や自習など能動的な学びができるようにしました。品川キャンパスで過ごす3、4年次は授業が1日フルにあるわけではなく、授業と授業の合間に時間が大幅に空くこともあります。その時間を他学部の学生と交流したり、授業の課題について仲間と議論できる場があることが、卒業時の学びの成果や社会人基礎力の養成に影響を及ぼすと考えます。また、品川キャンパスは4つの駅が徒歩圏内にあるアクセスに恵まれた好立地です。校舎周辺には大手企業が拠点を構えており、インターンシップなどを通して学生時代にビジネスの最前線を学ぶ機会も増え、グローバル人材育成の推進にもつながるはずです。加えて5学部の学生が学びの場を共にすることで、学部の垣根を越え多様な学びの交流につながることが期待できます。社会では専門領域が互いに交わり融合することで新しいビジネスが生まれることは珍しくありません。情報通信という社会に変革をもたらす分野と、実社会に密接なつながりを持つ社会科学系の学部の学びとのケミストリーに期待せずにはいられません。今回の品川キャンパスのリニューアルについては設計事務所に依頼せず、家具メーカーの愛知株式会社から提案をいただきながら、共に工夫し学生の滞留を促す空間づくりに腐心してきました。この空間を学生が活用し成長していくように、私たち教員・職員もさらなる工夫を凝らしながら、新しい空間をブラッシュアップし進化させることで、学生がさらに多様な過ごし方をし、活発な学びの交流につながることを期待しています。東海大学 品川キャンパス文理融合による多様な学びの交流に期待

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