SCENE116
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04[上]2階 看護学科教室/イス:ペン、教師用イス、デスク:SCM-300L、教卓:S-30、ロッカー [下左]2階 准看護学科教室/イス:ペン、教師用イス、デスク:SCM-300L、教卓:S-30、時計:ZS254S、ゴミ箱 [下右]地下1階 情報処理室/イス:ルッシュ、デスク:SCM-PC特注品の入学者数が増加し続けているのに対して、看護専門学校への入学者数が減少していることです。大学への入学者数が増え続ける背景には、看護大学、看護学部・学科の新設ラッシュがあります。2013年度には200校を超える程度だった看護が学べる4年制大学が、わずか10年で約300校へと増加。これにより看護専門学校の閉校が進行してしまうこととなりました。東大阪市においても3年課程の看護専門学校は皆無となり、当会が布施・河内・枚岡3医師会から運営を引き継いだ東大阪准看護学院も2024年4月入学の学生をもって新規募集を終了しました。これに伴い当会が地域医療を担う看護師を育成するために開校したのが「藤井会東大阪看護学校」です。看護大学、看護学部・学科の4年間を要する学びの場と、当会が運営する藤井会東大阪看護学校には明確な違いがあります。4年制の大学は、本来であれば看護師になるための知識・技能だけでなく、幅広い教養を身に付け、大学院への進学も視野に入れた特定分野の研究活動を進めるアカデミアを目指す教育機関です。一方、看護専門学校は専門職業人である看護師の育成を最大の使命とし、4年制の大学より早く看護師国家試験を受験しキャリアをスタートできることから、実践力重視の学びが中心になります。そのため大学の卒業者より臨床能力が高く看護の現場にも適応しやすいといわれています。当看護学校はまさに臨床現場における即戦力として活躍できる看護師の育成を目指しています。学校は近鉄けいはんな線「新石切駅」から徒歩5分の交通至便な立地にあります。外観は藤井会のロゴをイメージした曲線を用いて、白を基調としたコンクリート打ち放しをメインとしたもので、厳かな緊張感が感じられるエレガントなデザインとなっています。地下1階、地上3階の校舎は1階と2階が吹き抜けとなっており、吹き抜けから差し込む自然光で廊下は常に柔らかい光に包まれています。エントランスに入ると看護学校らしくナイチンゲール像が学生たちを出迎えてくれ、第1期生として入学した看護学科40名、准看護学科40名の男女学生が、この校舎で看護師、准看護師を目指す学びの日々を送ることになります。

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