06[上左]2階 廊下/展示ガラスケース:造作家具 [上右]1階 教員室/イス:ペン、テーブル:DTN、事務イス:AC-OA、事務デスク、収納庫、スライドボード、トレーキャビネット、ゴミ箱[下左]3階 母性・小児看護実習室/おむつ交換台 [下右]3階 地域・在宅看護実習室/イス、テーブル所在地:大阪府施主:医療法人藤井会設計:株式会社 山田綜合設計施工:株式会社 増岡組こととなります。看護学生にとって欠かすことのできない臨地実習ですが、現在多くの看護系の学校で、受け入れ先が見つからず困っていると聞きます。多忙を極める医療現場で、学生の実習の受け入れは負担が大きいのが現状なのでしょう。しかし、当会には急性期病院から回復期のリハビリテーション病院、さらには訪問看護ステーションや看護小規模多機能型居宅介護施設など、在宅医療・介護に関わる多様な施設があり、当看護学校の臨地実習はこれら藤井会の医療機関はもちろん、藤井会と地域の医療機関との間で培った信頼関係に基づき、さまざまな公的医療機関や地域の子ども園などで必要な看護スキルを磨くことが可能です。そして、将来藤井会の医療機関に入職した場合は、より高い専門性を身に付けるためのチャレンジができるよう、認定看護師資格取得の支援制度も整備しました。一方、医療現場で当たり前となった多職種連携によるチーム医療では、各医療従事者の専門スキルもさることながら、チーム内でのコミュニケーションスキルも重視されます。患者さまの信頼を得るためにもコミュニケーションは欠かせません。当看護学校では、授業で積極的にグループワークを取り入れるとともに、明るい雰囲気の中で学生同士が活発なコミュニケーションを通して議論をしたり、交流を深める空間として、外光を取り入れ開放的な「ホワイエ」「多目的スペース」「多目的室」を設けています。東大阪・石切(いしきり)の地に誕生以来、医療法人藤井会は運営理念に「地域医療」を掲げ、患者さまのニーズに合った高度医療が、身近な地域の医療機関で提供できる医療体制の構築を目指してきました。「企業は人なり」といいますが、医療もまた人あってこそ成立するものです。新たに誕生したこの看護学校には地域の学生が多く在籍しており、地域住民として将来の地域医療を担う「人財」となってもらうことを理想としています。臨地実習先で出会う藤井会の看護師は、将来働く医療施設の先輩になる可能性もあります。藤井会東大阪看護学校の設立を機に、私たち藤井会には医療人の輪を育て、つなぎ、広げるという夢が生まれました。この夢を大切に地域の医療を守り続ける存在でありたいと願っております。藤井会東大阪看護学校
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