08小谷 明 氏Kotani Akira[左]・[右]2階 ラーニングコモンズ/図書館と接続した形でラーニングコモンズが設置されており、可動式のイス・テーブルによりレイアウトを自在に変更しながらグループワークができる。イス:ペン、テーブル:DT-15R学校法人四條畷学園 理事長本学園は1926年に四條畷高等女学校として創立以来、幼稚園、中学校、新制高等学校、小学校、短期大学、大学、保育園を開設。これまで7万人を超える卒業生を送り出し、今では児童、生徒、学生3,500人超を擁する総合学園へと発展を遂げました。学園の創立者である牧田宗太郎、環兄弟が掲げた建学の精神「報恩感謝」は、母の教育に対する感謝の念を忘れず、その恩に報いる気持ちを表しており、本学園の教育の基盤となるものです。それは児童・生徒・学生にとっては「学ぶ喜び」を与えてもらったことへの感謝であり、教職員にとっては教育を通して「喜ばれる喜び」を享受できることへの「感謝」になります。この二つの感謝を力に変えて頑張りなさいという創立者からの励ましのメッセージといえます。本学園は2026年に創立100周年を迎えますが、100周年を機に創立者の思いをしっかり受け止め受け継いでいくことを目的に、2023年8月、学園の合言葉となるタグライン「学ぶ喜びをずっと。(joy of learning for life)」を策定しました。本格的なAI時代の到来により、世の中はこれまでの当たり前が通用しないほど目まぐるしく変化しています。時代の変化の波に飲み込まれることなく、乗りこなしていくためには、主体的に学び続けることが重要です。それは本学園の教育理念である「実践躬行(きゅうこう)」(得た知識をもとに自分の力で実際に繰り返し行動すること)に通じるものであり、単に「『知識』を学ぶ場」ではなく、「『学び続けること』を学ぶ場」となることが本学園の目指すべき姿であると考えました。それは実践躬行を修得した人材育成ともいえます。これを端的に表現したのが、この度策定したタグラインです。子どもたちが本学園で「学ぶ喜び」と出会い、「学び続けること」つまり「ずっと。」を会得し、社会に巣立ってからも自ら意欲的に学び続ける人になってほしいという思いを込めています。そして、この思いの実践の場となるのが、創立100周年記念事業の一環としてリニューアルした図書館と食堂です。創立100周年を機に目指すべき学園像を明確化
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